こんにちは、日本画家の酢田こいちです。
今回は浮世絵でお花見を、というテーマです。
春を感じさせ、身近で
見頃を迎えるととても美しいお花ですよね。
「桜」といえば
日本の国花で、春の風物詩です。
日本を代表するお花ですね。
お着物の柄や、
日本画だけでなく油彩画や水彩画など
さまざまな技法で
モチーフとされることが多いお花でもあります。
日本画では
ザ・王道のモチーフですが
あなたは誰のどんな作品をご存知でしょうか?
これまで、数多くの美しい桜たちが
絵師たちの手によって描かれてきました。
では、一体絵師たちはどんなふうに桜を見て
桜を表現し描いてきたのか
これから一緒に名画でお花見をしていきましょう。
もくじ
日本画の「桜」名画でお花見 美しい作品5選
①歌川広重「吉原仲の町 桜時」
歌川広重作の吉原 仲の町というところでの桜の季節のようすを描いています。
ここは吉原遊郭の中央にある通りだったようです。
遊郭に売られてきた女性や子どもたちも
遊郭の中でお花見をしていたのでしょうか。
②鳥文斎 栄之(ちょうぶんさい えいし)「桜下御所車」
女性たちが桜を見ているようすを描いています。
御所車から出てみたくなるほど美しい桜なのでしょう。
桜と同じくらい女性たちの衣も華やかで美しく
明るい春らしさが感じられます。
③喜多川 歌麿「丘の宴」
喜多川歌麿作の花見の様子を描いた作品です。
あざやかで春満開の
宴の賑やかなようすを美しく描いています。
宴なので、現代のテントのような幕を張り
箱に準備したものが見えています。
④葛飾北斎「桜の下の蒲公英と白詰草」
葛飾北斎作の可愛らしい春の陽気を感じる一枚です。
桜の木の下に蒲公英(たんぽぽ)、
白詰草(クローバー)が咲いており
絵本のような爽やかさと可愛らしさの同居した一枚となっています。
⑤「厳島吉野花見図屏風」
吉野山城の桜の時期が描かれています。
六曲屏風の大きな作品で
紙に墨、金箔が使われています。
すやり霞(すやりがすみ)に金箔が使われていて
豪勢で美しいですね。
「桜」作品所蔵美術館一覧
今回は浮世絵のお花見や、
桜をモチーフとした作品をご紹介してきました。
過去に、日本画でお花見をテーマとして
企画展を行っていた
「日本画」に特化した美術館
山種美術館をご紹介します。
山種美術館の住所はこちらです。
山種美術館 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3丁目12−36
渋谷の喧騒から少し離れ
歩いて行ったところに静かに堂々とある美術館です。
カフェも併設しており
季節によって変わるスイーツは
展示とのコラボなどがあり
合わせて楽しめるのもポイントです。
まとめ
お好みの桜
名画は見つかりましたでしょうか?
春には必ず
美しい姿を見せてくれる桜の
また違った側面を楽しめたかと思います。
絵師の手で描かれたさまざまな桜たち、
ぜひ美術館でも見てみてください。
それぞれ国内所蔵の作品で
展示されているかは季節やタイミングによりますが
お気に入りの作品のある美術館に
足を運んでみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介した作品の所蔵美術館一覧を記載しました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
それではよい日本画ライフを!
今回使用した浮世絵、日本画は
に所蔵、データ化されパブリックドメインとなっている作品たちです。
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