【日本画】胡粉とは何か?どうやって使うの?作り方を手順をわかりやすく解説します!

胡粉について詳しく紹介!作り方を解説します!

日本画に使われる伝統的な「白」の胡粉。

今回は、胡粉についての知識と

胡粉の作り方を詳しく解説していきます!

今では胡粉は自作だけでなく

チューブタイプも販売しています。

かなり便利になったので、

場面によって使い分けができるとより楽しく

制作ができるのではないでしょうか?

今回は昔ながらの胡粉について詳しく紹介しています。

それでは見ていきましょう!

胡粉(ごふん)とは何か?

胡粉は、白色の顔料のことで、貝殻(ホタテ、イタボガキやハマグリなど)

の炭酸カルシウムから作られています。

白色の絵の具として、また日本画の下塗り、

他の顔料などに混ぜて色を作ったりなど

さまざまなことに使う事ができます。

胡粉にはランクがあり、

下から白雪(しらゆき)、白寿(はくじゅ)、飛切(とびきり)、金鳳(きんぽう)、

の順番で白さが増します。

下地には白雪(しらゆき)、白寿(はくじゅ)

上塗りや仕上げには飛切(とびきり)、金鳳(きんぽう)がおすすめです。

胡粉の買える場所は?

胡粉の売っているところは、日本画画材を取り扱っている画材店です。

実店舗のあるところだと

関東は

  • 世界堂
  • ピグメントトーキョー

関西は

  • 丹青堂
  • エビスヤ画材

通販は

などに売っています。

 

 

胡粉の保存方法

胡粉は、乾燥している状態で保存する必要があります。

湿気が多い場所に置いたり、

直射日光が当たる場所に置いたりすると、

湿気を吸収してしまい、固まってしまうことがあります。

しっかりとした密封容器に入れて保管することが重要です。

乾燥剤などを入れるのもおすすめです。

 

胡粉作りに必要な材料と道具

  • 胡粉
  • 膠液
  • お湯(約50〜70度)
  • 絵皿
  • 乳鉢

胡粉の作り方①胡粉を砕く

胡粉を使い大量出して乳鉢で細かく砕きます。

しっかりとサラサラの粉状になるまで細かくします。

胡粉の作り方②膠液を加えて練る

粉状になった胡粉に膠液を

1滴ずつ加えて練る、を繰り返します。

初めはベタベタとしていますが

だんだん粉がまとまっていき、

触っても手につかないようになれば一旦OKです。

胡粉の作り方③百叩きをする

まとまった胡粉を「百叩き」します。

百叩きは、文字通り胡粉を100回叩く作業なのですが

丸く形成し、潰して平たくします。

これを2つにパタンと折り、叩いていきます。

叩いたものをまた2つにパタンと折り、叩きます。

これを胡粉にツヤと柔らかさが出るまで繰り返します。

もともと柔らかいですが、

耳たぶくらいのふんわりした柔らかさと

マットだった胡粉から上品なツヤが出てくるので

それまで辛抱強く100回以上叩いてください。

しっかり叩いて練らないと次の工程で初めからやり直しになってしまうので

ここは少し頑張りどきです。

このときにうまくするコツは、

素手で沢山触らない事です。

素手で百叩きをすると胡粉がどんどん乾いていってしまいます。

乾くとうまく百叩きができずにツヤも出ないので

胡粉を絵皿に乗せて手で包み込むように絵皿を持ち

乳鉢の棒でトントントントンと叩き

折りたたみ、また叩き、と繰り返してあげると

ツヤも出て、しっかりと練る事ができます。

絵皿が割れる可能性もあるので耐久度や

叩く勢いなどは調整してください。

胡粉の作り方④お湯に浸してアクを抜く

まず約70度ほどのお湯と、絵皿を用意します。

胡粉にツヤが出るまで百叩きできたら、

胡粉を細長く形成していきます。

このときに崩れてしまうと練りが足りないか、

乾燥してしまっているので膠をほんの少しだけ足して

また百叩きをしなおしてください。

きちんと細長くできたら、絵皿にのせ

お湯を少しずつかけます。胡粉がしっかり浸かるまで注いだら

このまま1分ほど待ちます。

この間にお湯が白く濁ったり、胡粉が崩れたりすると

練りが足りないのでもう一度やり直しになります。

胡粉の作り方⑤

1分経ったらお湯を捨て、使えるように水を加えて指で溶きます。

このとき下地として使いたい場合は膠液を追加で1滴から2滴を混ぜます。

そのほかはお好みで膠液の量を調節してください。

練った胡粉を使うときに注意すること

溶いた胡粉は日持ちしないのでその日のうちに使ってください。

数時間など置いておくときな絵皿にラップなどかけて

冷蔵庫に入れておきましょう。

④で百叩きした状態であれば

冷蔵庫に入れて3、4日ほどは保存ができます。

まとめ

ここまで、胡粉についてと作り方を紹介してきました。

胡粉は貝殻からできていて、ランクがあります。

下地には下のランクの白雪(しらゆき)、白寿(はくじゅ)

上塗りや仕上げには上のランクの

飛切(とびきり)、金鳳(きんぽう)がおすすめです。

胡粉の買える場所は、

実店舗のあるところだと

関東は

  • 世界堂
  • ピグメントトーキョー

関西は

  • 丹青堂
  • エビスヤ画材

通販は

などです。

また、胡粉は乾燥した売っている状態で保存をして

湿気などの対策が必要です。

溶いた胡粉は保存できないので、

その日のうちに使える分だけ作るようにするのがベストです。

(とはいえ自分がこれから使う分量を考えるのも大変なので、

作った分を使いきる気持ちで使っていると意外と使いきれます。)

胡粉を作ることは時間もかかりますし、

初めてだとつまづくことがあると思います。

少量しか使わない、などであれば

チューブタイプの胡粉がすぐに使えて便利です。

 

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